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竹治 智; 徳田 伸二; 藤田 隆明; 鈴木 隆博; 諫山 明彦; 井手 俊介; 石井 康友; 鎌田 裕; 小出 芳彦; 松本 太郎; et al.
Nuclear Fusion, 42(1), p.5 - 13, 2002/01
被引用回数:76 パーセンタイル:89.2(Physics, Fluids & Plasmas)JT-60の負磁気シアプラズマにおける抵抗性MHD不安定性,理想低nキンクモードの壁安定化効果を調べた。規格化値~1程度で強い内部輸送障壁を有する負磁気シアプラズマにおいて、空間的に局在化したトロイダルモード数n=1の抵抗性交換型MHDモードを初めて観測した。抵抗性交換型MHDモードはバースト状の揺動が間欠的に現れ、高い規格化領域では高次のn3モードが時折観測される。抵抗性交換型MHDモードのみではグローバルな閉じ込め性能に大きく影響してない。抵抗性交換型MHDモードが安全係数が極小値となる位置より外側の有理面のテアリングモードと結合しコラプス現象を引き起こすことが見いだされた。テアリングモードの安定性解析は、外側の有理面のテアリングモードの安定性パラメータが自由境界条件によって影響を受けることを示しており、この結果はプラズマ表面の安全係数が整数となる時にコラプスが発生する実験事実に矛盾しない。理想低nキンクモードがJT-60の真空容器壁の壁安定化効果により安定化されることを明らかにした。壁で安定化されたプラズマのコラプス後に現れる効果抵抗性壁モードによる磁気流体揺動を観測した。
竹治 智; 徳田 伸二; 藤田 隆明; 諫山 明彦; 石井 康友; 鎌田 裕; 鈴木 隆博; 芳野 隆治; 井手 俊介; 小関 隆久; et al.
プラズマ・核融合学会誌, 76(6), p.575 - 584, 2000/06
JT-60Uにおける負磁気シア放電の磁気流体力学(MHD)安定性について、総合的に解析を行った。その結果、(1)実験での安定性限界が、自由境界における理想MHD n=1キンクモードの安定性限界にほぼ一致すること、(2)q(プラズマ表面の安全係数)~3, 4, 5等で発生する理想MHD外部キンクモードが、安定性を規定する重要なモードであること、(3)抵抗性MHD不安定性として、交換型モード及びテアリングモードが存在すること、(4)実験平衡を用いた抵抗性MHD安定性解析により、安全係数q=3面でテアリングモードが不安定になり得ることを明らかにした。また、導体壁に近接したプラズマ配位やプラズマ回転により、負磁気シアの安定性を改善できる可能性を実験的に示した。